オーガニックについて-3

こんにちは。本日もオーガニックコーヒーに思うことを書いてみたいと思います。
オーガニックについて-1
オーガニックについて-2

生産者から消費者まですべての人が農薬はなるべくなら使用したくないと思っています。病虫対策でもニンニクや唐辛子など自然の物を使用した自家製の薬を使用する農家も多いです。

そして、コーヒーの農薬の検査は生豆の段階で行われ非常に厳しい基準が設定でれております。その非常に厳しい基準の生豆を、更に焙煎して200℃以上の温度まで加熱します。農薬が残る余地はほぼありません。

農薬を使用しないで育てることは賛成です。有機の肥料が与えるメリットも知っているつもりです。しかし、農薬がほぼ検出される可能性の無い物に、わざわざ多くの費用と栽培のリスクを持つのはどうかと思います。

この認証された生豆だけではオーガニックとは言えません。JIS有機認証のコーヒーを販売する為には、焙煎釜もミルも書類も細かな決まりがあります。

オーガニックならなんでも喜ぶ人は一定数います。そのようなニーズへの対応だと思うので、あまり商売の邪魔になるような事は言いたくないのですがやっぱりナンセンスです。無知な消費者に危険性で煽り何とか利益を出そうとするビジネスのように感じています。

どうせありもしない農薬を怖がり健康に気にするのなら、カビ毒の「アフラトキシン」を気にしたほうが合理的です。アフラトキシンはたいへん熱に強く、一旦作られると、通常の加工調理過程ではほとんど分解せず、除去することが困難な発がん性物質です。

熱帯地方の食品には危険性があります。通常は検査されており心配する事ではありませんが、スーパーに行って抜き打ちで検査すると、この物質が確認されることも珍しくないようです。

アーモンドだったりピスタチオ、カカオだったりその他熱帯地方で作られた食品は、同一メーカーをさけて適度に食するくらいのリスク管理が必要です。

コーヒーの豆はあまり聞きませんが、どう考えても低価格に仕上げようとしたコーヒー豆や、虫が食べてコーヒー豆がカビたり、動物の糞から取り出した豆なんかは通常のコーヒーよりもリスクがあると思います。

あまり細かく気にしすぎると、国産の食品も口に出来ないでしょうし、海外の食品もリスクはありますし。。。最後は自給自足しないと難しそうですね。そして念願の自給自足したらほとんどの人が農薬を買うと思います。理想はわかりますが。

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オーガニックについて-2

こんにちは。本日もオーガニックコーヒーに思うことを書いてみたいと思います。
オーガニックについて-1

コーヒーの木に、必要な肥料や病気の時に適切な処置をしないと元気に育ちません。当然ですが美味しいコーヒーを作るのはむずかしいです。

しかし、オーガニック(有機)のガイドラインに沿っていれば、どんなに貧弱な木でも不味くてもオーガニックの認証を得られます。

良質なコーヒーは健康な木々から生み出されます。弱々しい木々は、より良い種子(子孫)を残すことはありません。

自分が生きるのに必死な状態で、種子(コーヒーの種)に栄養を与える余裕はありません。見た目では真っ赤に熟したチェリーでも中身はスカスカとなってしまいます。見せかけの完熟チェリーです。

極端な話では、一本の木ですら朝日の当たる立地条件の良い場所は美味しいです。逆に、西日に当たる所は味わいは朝日側より落ちると言われています。

同じ木ですら味わいが異なるのですから、健康な木とそうでない木では言うまでもありません。

1.目の当てられないような細々とした貧弱な木々から作られたコーヒーでも、どんなに不味くても認証さえ守ればオーガニック。

2.農薬を使用しなくても問題のおこらない優れた土地で、ノウハウを持っているプロの農園主が育て、認証された素晴らしいコーヒーもオーガニック。

当然、理想を言えば2のコーヒーでしょうが、栽培技術以外にも環境も大切です。

その極めて希少なコーヒーに幾ら払うのか?オーガニックで栽培するのはさほど難しくはありません。オーガニック(有機)認証のコーヒーの入手も難しくはありません。

しかし、美味しいコーヒーで有機栽培の認証を得られたコーヒーはなかなか見つかるものではございません。美味しいコーヒーを見つけるだけでも大変なんですからね・・・。

つづく

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オーガニックについて-1

こんにちは。ほろにが従業員のMASTERです。今回はオーガニックコーヒーの私なりの考えを書きたいと思います。こんな考えもあるんだなぁ~と思っていただければと思います。

まず、コーヒーの豆は、アカネ科コーヒーノキ属(コーヒー属、コフィア属)に属する植物の種であります。

このコーヒーの木は、さび病や霜害を除けば比較的丈夫な植物です。
(写真は初期のさび病)

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アブラナ科の植物のように多くの虫や病気が付く訳でもありません。コーヒーの木が丈夫で元気な場合は、費用のかかる農薬を好んで使用する農家の人もおりません。

コーヒーの栽培は基本的には農薬は使用しないのですが、オーガニックの認証をとるには取得の為の費用と仮に病気になった場合のリスクが伴います。

例えば、自分の子供(両親)が元気な場合は薬を与えることは無いでしょう。体調が悪くても、薬を使わずに気合で治癒させるかたもいるでしょう。漢方という手もあるでしょう。これで治癒するなら良いかもしれません。しかし、薬を使用しなくて取り返しの付かなくなる事態もあるかもしれません。

人間なら大変な事態ですが、コーヒーの木も甚大な被害が出ます。定植してから実がなるまでに3年以上はかります。3年ものあいだ無収入になる可能性もあります。苗も購入しなければなりません。さび病は空気感染をしますので農園が全滅するリスクもございます。

オーガニックを選択するとはそれくらいリスクがかかる農法です。オーガニックを熟知しているプロもおりますが、そうでない農業者もございます。当然ですがほとんどが後者になります。

病気が蔓延した農園で栽培されたオーガニックコーヒーならば、コーヒーの木が必要に迫られた時には適材の薬剤を使用し、健康な木々を育てるほうが私は良いと思っています。(当然ですが、薬剤散布は可能な限りしない方が良いとは思っています)

つづく

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グアテマラ・中深煎り販売開始です!

こんにちは。ほろにが従業員のMASTERです。大人気商品のグアテマラ・サンタカタりーナ農園ですが、深煎りに加えて中深煎りを販売開始いたしました。

中煎りも今月の13日あたりから販売予定です。予定外なのですが販売です。理由は簡単。予想以上の美味しさだったからです!是非是非お試しください。もちろん、ご来店のお客様は試飲無料です。

2006年のグアテマラの写真をアップ致します。開業5年目で貯金を叩いて初めてコーヒー生産地に行った思い出深い視察です。

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値上げのニュース

こんにちは。ほろにが従業員のMASTERです。最近ご質問をよく頂いたものの中から、これはもしかしたらお伝えした方が良いのかもと思うものを書いてみます。

「大手のコーヒー豆やさんが25%も値上げをすると聞きましたが、ほろにがでも近いうちに値上げをするの??」

結論から申しますと「今のところ一般小売の値上げの予定はございません」です。確かに需給の問題だったり、ブラジルの干ばつだったり中米のさび病など問題もございます。

今回の問題は為替によるコストアップです。結構な所まで行きましたからね。はぁ、どこまで円は安くなるのでしょうかね。。困りました。

今後、生産国では毎年健全なインフレが起きていくことが予想されます。物価もあがり賃金も肥料も少しずつ上がる傾向にあります。今後のコーヒーの生豆相場は高値安定になり、円高でさらなる仕入コストアップになるかと思います。

今のところは、値上げの予定はございません。が、良い生豆を作ってもらって、良い商品を提供することを重要視してますので、結果、良い生豆を作って貰うために値上げをお願いする時も来るとは思います。

ただ、HPやチラシやら告知などを考えると非常に面倒なので、出来るだけ値上げをしないで耐えようと思います(笑)消費税も上がってほしくないですね。手続きがほんと面倒です。

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