グアテマラ_サンタバルバラ

今回ご紹介致しますのは、ウエウエテナンゴ県サンタ・バーバラ地区の小規模生産者選抜のコーヒーです。

ウエウエテナンゴ県と言えば、以前ご紹介しましたパカマラ種やゲイシャ種で有名なエル・インヘルト農園や一昨年前に販売してましたエル・ディアマンテ農園など高品質で人気の高いエリアとなります。

今回ご紹介するロットも標高1,800-2,400mと非常に高いエリアで、一般的なコーヒー収穫時期よりも1-2ヶ月も遅れるほど冷涼な環境で育てられます。このゆっくりと時間をかけて熟すため、糖度が非常に高いコーヒーになります。

味わいは華やかで白桃のような甘い香りと、滑らかでクリーミーな口当たりがあります。時間と共に味わいが変化し、上質なチョコレートの様な風味も楽しめます。

同じグアテマラでも柑橘系の爽やかな味わいと力強い味わいのサンタカタリーナ農園とは異なり、産地による香味の違いが楽しめると思います。

このサンタ・バーバラ地区は細かく尾根が走る台地のような山塊エリアに約1600軒の小農家が点在しております。主要言語はマム語(マヤ語族の一系統)。

多くの零細農家は、集買業者に安値で販売せざるを得ない状況が長く続いておりましたが、このコーヒー生産地のポテンシャルの高さに目をつけた輸出業者が、安定的な原料確保と品質向上、生産者とのサスティナブルな関係を目的として「コーヒーケアプロジェクト」を立ち上げました。

このプロジェクトでは、小農家に対しより高品質なコーヒー栽培の為の、栽培や完熟果の収穫、パルピング、発酵終了のタイミング、乾燥方法、設備の清潔維持等細かく指導し、生豆の品質に応じてプレミアムが上乗せで支払われます。

この品質向上のための取り組みがより浸透することで、ポテンシャルがさらにブラッシュアップされてゆき、同エリアの零細農家による持続的なコーヒー生産の維持発展とその生活向上に寄与することになると考えております。

2年ぶりのご紹介となるサンタバルバラ地区の選抜ロット。お見逃しなく!

ファインロースト 深煎り

所在:ウエウエテナンゴ県サンタバルバラ地区
標高:1,800-2,400m
品種:ブルボン種中心
収穫:手摘み・セレクトピッキング
精製:発酵槽を使用した伝統的ウオッシュド精製
乾燥:パティオかナイロンシート上にて。層の厚さを5cm以上にせず、定期的に攪拌
ドライ:グァテマラシティ近郊の輸出業者のミルにて、粗選別→脱殻→風力選別→スクリーン選別→比重選別→電子選別
輸送:リーファーコンテナ
保管:国内定温倉庫

空前のコーヒーブーム

こんにちは。ほろにが☆パート従業員のMASTERです。

皆さんも感じているであろう空前のコーヒーブーム。

「もう終わっちゃったのかなぁ?」

「バカヤロー、まだ始まっちゃいねぇよ」

映画『キッズ・リターン』より

さて、コーヒーの消費量は20年前と比較すると10倍になり、当店の収入も有難いことに10倍に膨れ上がっております。

開店当初は休みなしで働いて夫婦で20万そこそこの収入でしたが、今では週3日も休んでひと月に200万円を越える収入を得ております。

そんなことは全くない。

コーヒーの輸入量なんて20年前からほぼ変わっていない。

「コーヒーが金になる」と思ってビジネスを始めた人は10倍になったかもしれない。

カフェも10倍に増えたかもしれない。自家焙煎も増えた。

ビジネスには広告がつきもので、コーヒーという文字を目にする事も増えたのは事実だ。

だが、コーヒーの輸入量は20年前からほぼ変わっていない。これが全てだ。

輸入量が変わって無いのなら消費量もほぼ変わってないのだ。

変わったのはデカフェの輸入量が5倍くらい増えた事。

逆に輸入したコーヒー生豆を加工してインスタントコーヒーの輸出が非常に好調である。輸出量は3倍になっている。

特にロシア向けインスタントコーヒーなどは好調だ。

中国、台湾、香港へのコーヒー(煎り豆)の輸出も増えている。

伸びているのは、カフェインレスと加工品の輸出でありコーヒーの流行りなんて数値上ではほぼ無いに等しい。

みんなコーヒーが活況だと思っている。

イメージと現実は違う場合が多い。

接客業としては、真実を言って理解できる人か出来ない人かを判断しなければならない。

当然、20年も商売をしていれば、そんなの瞬時にわかる。相手の味覚の能力から経済力までわかる。

味覚が狂っていて自己顕示欲が強い人には、現実を言っても通じない。当然言わないほうが良い(商売的には)

しかし、平気で間違ったことを言って金儲けをするのも違う。

とは言え、客に分らない事を言っても戸惑うだけだ。客を気持ちよくさせるのが商売なのだ。

ま、私の場合は余計な真実を言ってしまって、客のプライドを傷つけてしまう事が多いのですがね。

当然、私も多店舗化かスタッフを抱えたら、金の為に嘘でも客に媚び売り、ご機嫌取り何でもやりますよ。生きてく為に。

ただ、せっかくの自営業ですので自分を殺してまで金儲けをする気は起きないですよね。

自営業万歳。(サラリーマンが務まらなかった僻みを含む)

資材置き場報告 春

いよいよ明日から4月ですね。
昨日からの暑さで、桜の開花も一気に進んでいるようです。
何か特別な事があるわけではないですが、
やっぱり桜の時期はワクワクしてしまいますo(^^o)(o^^)o

先週、出張販売に伺った結城市のcafe la familleさんのお庭では
ミモザの花が綺麗に咲いていました。

資材置き場も、春爛漫のお花ラッシュです。

水仙は色んな種類を植えています。
少しづつ群生が広がってきていて、楽しみです。

モクレンは、今年はいまいち花付きが良くありません。
でもシャンデリアみたいで綺麗。


カタクリも一輪咲いていました♪

満開の桜ももうすぐ!楽しみです(^ー^* )

貴方の町のMISAKOさん

当店では、ご来店のお客様にはコーヒーを試飲サービスしてます。

わざわざご来店にただいたのでね。お待ちいただいている間のサービスです。

今日は久しぶりに両親の数少ない友達のMISAKOさんが来店した。

俺:「何かコーヒー淹れます?」

客:あ、大丈夫です。

俺:はい。では豆の準備してきますね!

客:うん、忙しい訳じゃないんだけど大丈夫です。

俺:はい?もし、お時間ございましたらコーヒーお淹れしますか?

客:あぁ。いいわ~。悪いじゃない?

俺:え?もしよろしかったらお淹れしますよ。

客:なんか悪いから大丈夫。

俺:悪くないですよ?お淹れしますか?どうしたら良いですか?

客:ダイジョブ。いいわ。悪いから。

俺:あの・・。私、海外の生活が長くて難しい言い回しが解らないのですが、飲むのですか?飲まないのですか?

客:いいわ。何だか悪いからさ。

俺:じゃぁ、先に準備してきますね!

客:あぁ、別に急いでる分けではないんだけどね。いいわ。

俺:で、淹れるか淹れないかどっちなのですか?京都出身ですか?日本語苦手なんで。。。

客:うん、じゃぁいいかなぁ。悪いねぇ。

飲むんかよ!

気配りの国の日本。とってもメンドクサイ。結局、コーヒー淹れたよ!

淹れなくてよいなら、できれば私はコーヒーを淹れたくないのだ。コミュ障だし。

ただ、お客様が喜んで飲んでくれるならこっちも喜んでコーヒーを淹れる。

当店はどっちかというと客さんを選ぶ横柄な店のほうだ。社風だ。

たまに来るメンドクサイお客様の対応は、ヒューストンのマクドナルド位に雑だ。

いいわ。大丈夫。結構です。わるいから。なんだかわるいんじゃない?いいの?

意味わかんねぇ。私、周りの人たちに気を使ってるんですよアピールは要らない。

「あ、これ飲んでみたい!」

こんな簡単な会話で良いんですよ。

コンビニのレジ係りの外国人なんて、日本人相手で大変でしょうね。

レジ袋お付けしますか?いいわ。大丈夫。結構です。間違えると文句言われたりするんだろうなぁ。

コーヒーの粉の大きさ(メッシュ)について

コーヒーの粉の大きさ(メッシュ)はどれ位が良いのか!?

この質問は結構多くあります。

レギュラーコーヒーを飲むようになり、形から入るタイプの人がいきなりミルを買ってぶつかる壁だ。

慣れないうちは、粉で買って3,000円のコーヒーメーカーで淹れる。

基本のキすら出来ないのにいきなりミルを買って、ネットで情報をかき集めて。

結局、上手く抽出出来ないと悩む。

コーヒー業界で知らない人はいないであろうUCCのサイトから引用しよう。

・中細挽きの粒度は「グラニュー糖」

ペーパードリッパーやコーヒーメーカーなど一般の家庭でよく使われている器具を使った抽出方法に適しています。

・中挽きの粒度は「グラニュー糖とザラメの中間」

ネルドリップ、フレンチプレスなど、じっくりコーヒーを抽出する淹れ方に向いています。

中細挽きも中挽きも区別する程でも無いと思うが、粉の大きさ(メッシュ)の答えはこんな感じで間違いは無いでしょう。

目的の「的」は「美味しく淹れる」という事。

グラニュー糖くらいの粗さで挽くのが目的ではない。それは目標。「目的を達成するための指標」だ。

で、問題は、このメッシュから外れた微粉の割合で味が大きく変わるのだ。

重要なのは挽具合から外れてしまった微粉の「量」と「質」だ。

細かい微粉が多ければ成分が抽出しやすくなります。

ハンドドリップで抽出の場合は、目詰まりしてお湯の落ちるスピードが遅くなるので更に、余計な成分が抽出されやすくなる。

100万円以上するミルでも微粉の量が多いものもあるので、ミルで美味しさを調整するのは難しい。簡単なのは一度飲んでみてコーヒーの粉の量をさじ加減で調整してください。これが一番簡単だ。

味噌汁を飲んで薄かったらどうする?味噌を足そう。これが最も簡単な方法だ。その他の方法もあるがまずは簡単な方法からだ。

コーヒーメーカーで上手に抽出できないのに、ハンドドリップをするから豆の良さを活かすことが出来ずに残念な味わいになるのだ。

「美味しくコーヒーを淹れたい」という消費者の気持ちは痛いほどわかる。

「美味しくコーヒーを淹れたいなら安いコーヒーメーカーで美味しくなるから下手なことをするな」

という私の気持ちはなかなか伝わらない。

いろいろ失敗して成長するので、失敗も含めてコーヒーライフを楽しんで頂きたいですね。

ただ、5年も10年もコーヒーを飲んでいて、コーヒーの豆が膨らんだ膨らまなかった、酸っぱいだの苦いの話は卒業して欲しい。美味しさの話をしたいものだ。

何年たっても苦虫を噛み潰したような顔してコーヒーを語るオジサンを見ていると、生きる事の不器用さが可愛くも可哀そうにもなる。

ワイは苦虫を噛み潰したような顔してコーヒーを焙煎して、ブレンドしてホームページを作ってラベルを作ってほろにが便りをつくって請求書をつくって経理をやっている。

苦虫を噛み潰したような苦行はワイだけで十分だ。皆さんにはコーヒーを存分に楽しんで頂きたい。