タンザニア・禁断の深煎り

こんにちは。ほろにが☆パート従業員のMASTERです。
日中はまだまだ暑い日が続きますが、夜には鈴虫の鳴き声が聞こえる季節になりました。

ここ数年は影を潜めていた、栃木名物の雷を伴った夕立も今年は非常に多いです。

日暮れも早くなり一歩ずつ秋に近づいているのですよね。

近年の夏は非常に暑くて水出しアイスバッグのオーダーも多く頂いております。

また、暑くてコーヒーを淹れるのが面倒な人も増えて、ドリップバッグの注文も増えます。

と言う訳で、加工作業も増えて何だかんだと忙しく過ごさせて頂いております。

9月からはこの作業も少なくなりつつあると思いますので、新商品の準備もしなければなりません。

50歳で引退のはずが、自分の居場所が仕事のパソコンの前と寝室のベッドしか無いので困ったものです。

タンザニアを始め、季節のブレンドもリニュアルです。

禁断の深煎りのご要望も多く頂いておりますし、これを飲まないと夏が終わりませんので大急ぎで味を調整しております。

少々メニューがマンネリ気味ではございますが、9月初旬にはいろいろリニュアルいたします。お楽しみに!

煎り具合の定義

コーヒー豆やさんに行くと、ハイローストやシティーロースト、フルシティローストだったりフレンチローストとかあります。

初めての人は何のこっちゃわからなくて戸惑うでしょう。

浅煎りや深煎りという表記もあるでしょう。

そもそも煎り具合の定義は何なん!?

L値?味?酸味の量?爆ぜの進行状況?

23年やっていてさっぱりわからん。

というか店ごとに統一なんかされていない。

当店もお客様に販売するのに便宜上「深煎り」や「中煎り」など名前を付けてはいます。

「深煎り」か「深煎り以外か」と言う意味で付けています。

その名前は当店の基準であり、他店では通用しない通名です。

世のかなには中煎りといっても、爽やかな香りにみずみずしい酸味が楽しめる良い中煎りもあれば、まともに水分も抜けてなく全く素材の良さを引き出して無い中煎りもある。

深煎りといっても、かどの無い滑らかな口当たりに甘く心地よい余韻のある素晴らしい深煎りもあれば、焦げ臭を伴う強い苦味と濁り感があり、後味の悪い不快な味わいの深煎りもあります。

焙煎(炒る)という作業は、焙煎をする人のセンスによって大きく味が変わるのです。

ステーキの焼き方だって、レアやミディアムレア、ミディアム、ウェルダン等々いろんな呼び名があります。焼く人によって出来上がりは全く違う。

しかし、何だか通っぽい気分にさせてくれるので、コーヒーと似ているのかもしれません。

肉がどこの部位か、どんな餌を食べているのかも知らずに、何だか通っぽい雰囲気を楽しみ、ミディアムレアで!と。

これも楽しみの一つなのかもしれません。お店もお客様に通っぽい気分を堪能させてあげるのが商売なのでしょう。

残念ながら今までの当店では・・・。

客:「フルシティローストの豆ありますか?」

店:よく分らないのですが、お客様のいう「フルシティロースト」の定義は何ですか?

L値?味?酸味の量?爆ぜの進行状況?ですか?

2ハゼからどれくらいの温度上昇の事でしょうか?

ダメな店だ、お客様の質問に真面目に答える事が正解ではない。俺のバカ。

お客様に通っぽい気分を堪能させてあげればいいのだ。気持ちよくさせるのが商売。

何も分らない客に何も分らない事を知らしめても徳になる事は無い。へそを曲げるだけだ。

と、肝に命じているが真面目に取り合ってしまう。

客はせっかく通ぶりたかったのにメンツが台無し。

より多くのお金を手に入れるのが目的ならこんな接客は絶対ダメ。

ただ、自己顕示欲の強い人や、かまってちゃん、勘違いのお客様を必要以上に大切にしてしまうと大変な事になります。

やべぇ奴と言うのは必ずいる。千と千尋の神隠しで、千尋が働く油屋で大暴れしたカオナシのような。

如何に気持ちよく早く帰ってもらうか。これが出来るのがプロの商人であり、その点私は商人の家に生まれ、自分も23年間商人をしているのに全くなってないのである。

このような出来損ないの商人ではあるが、太客のお客様にはよくして頂いている。

こんなマナーの悪い店なのに長い間ご購入して頂けるお客様には有難い限りだ。
今後もお客様を気持ちよくさせるサービスは無いが、より良い味わいのコーヒーはお届けしたいと思っている。

ファインロースト

最近販売するコーヒーはどれもこれもファインローストか深煎り。

で、ファインローストって何なの!?

というお話がございます。

特にご来店のお客様は、気軽にイロイロ聞けるのでよく頂く質問です。

もう100回以上聞かれて、説明も面倒なのですがネットのお客様も説明せねばと思いましてね。

どうやら以前にもblogに書いてあったようだ。矛盾もあるかもしれないが無視して今の思いを述べよう)

お店を初めて23年。コーヒー生豆は大きくブラシュアップして生産エリアも驚くほど高高度になってきました。

標高の高い場所で生産された生豆は、じっくりと時間をかけて充実していきますので硬く締まり旨味が凝縮しております。

香りが豊かなコクと甘みがあり、幾重にも重なる多様な酸が味に奥行きを与えてくれます。

生豆が大きく変化しているので、その差材の活かし方も変わらなければいけない。

一気に変えると混乱するので徐々に変えていいくのですが、なかなか時間がかかります。

自分の店の商品を今まで以上に美味しくする為の変更するのも大変です。

丁寧に説明しないといけませんし、コロンビアの中煎りひとつでも店が変われば全く違うし、農園が変わっても味は異なる。

売る為に作るのか、作る為に売るのか。

うちの場合は、自分で飲むために作って、もし好みが合えばよろしくお願いします。というタイプですかね。

連休

こんにちは。ほろにが☆パート従業員のMASTERです。
夏本番の暑さが続いておりますがお元気でしょうか?

こんな暑くてコーヒー豆の売れ行きもさぞかし厳しいとご心配する方もおりますが、当店は米国空軍も驚くほど、低空ステルス飛行運営で実に安定しております。

安定運営の中でも今週は忙しかった。

お盆の手土産需要のおかげで、ドリップバッグや水出しアイスバッグの内職仕事が夜な夜な続きから開放です。

明日から定休日でお店は開けないのですが、焙煎をしたり水出しやドリップバッグの準備をして三連休が過ぎていきます。

そろそろ新しい豆もリリースしなければなりません。

世間は7連休だの10連休ですね。熱中症に気を付けてお過ごしください!