今回ご紹介いたしますのは、コスタリカで最も高い標高を誇るチリポ山の西側に連なる山脈の山麓に位置するラ・ケブラダ農園です。
オーナーはウマーニャ一家。父エルマノス、長男フアン・カルロス、次男フェリックス、三男ダリオで営む非常に小さな農園です。
ウマーニャ一家は、もともとこの農地よりも低いタラスの街に近い場所で小規模なコーヒー栽培を営んでおりました。
今回のラ・ケブラダ農園の標高は1,850-1,950mと超高地にあり、もともとコーヒーの栽培は難しいと思われておりました。
しかしながらコーヒー一家の血が騒ぎ、2004年に祖父のもつ牧草地を譲り受けコーヒーの栽培に踏み切りました。
味わいはチョコやナッツにフローラルな香り、舌触りの滑らかさと同居する爽やかな柑橘の甘み。
それらの個性を際立たせる透明感も大きな魅力で、栽培から収穫・精製に至るまでの丁寧な仕事ぶりがコーヒーに見事に表れています。
完熟したチェリーは,ラ・ロカ マイクロミルに運ばれ、ウエットミル(果肉を除去・乾燥工程)・ドライミル(選別・パーチメントを脱殻工程)が行われます。このマイクロミルは3兄弟が資金を得るためにアメリカへの出稼ぎに行き設立したものです。
精製方法は棚干しの天日乾燥仕上げです。高地の為、気温が低くゆっくりと均一に乾燥出来るのも美味しさのひとつ要因でしょう。
このような超高地での栽培は、霜災害のリスクを始め、コーヒーチェリー収穫時期の長さや乾燥の長さ。また多くの借り入れで作られたマイクロミル(水洗処理・乾燥施設)等、非常に手間暇とリスクのあるコーヒー栽培です。
しかしながら、この超高地ならではの素晴らしい味わいは、なかなか味わう事が出来ません。
一杯のコーヒーから、ウマーニャ一家のコーヒー栽培にかける情熱が窺い知れるような大変素晴らしいコーヒーに仕上がっております。
今回も少量の入荷のスポット販売になります。気になるお客様は是非一度お試しくださいませ。
生産者:フアン・カルロス
所在: サン・ホセ州タラス市カネット・アリバ
Cannet Ariva de Tarrazu
標高:1,850-1,950m
規模:2ha, 60ff
品種:カトゥアイ
収穫:セレクトピッキング
精製:発酵槽を使用した伝統的ウオッシュド精製
乾燥:棚干し天日乾燥
輸送:リーファーコンテナ
保管:国内定温倉庫
販売:2022.03.25