Photo:ケニア/カイナムイ・ファクトリー

ケニア/カイナムイ・ファクトリー

<生産者情報>
ファクトリー名:カイナムイ・ファクトリー(1964年設立)
ファクトリーオーナー名:David Kanya
所属農協名:New Ngariama農協
ファクトリー所在:中央州キリニャガ県東部Gichugu地区Ngariama
ファクトリー標高:1,460-1,750m
精製:発酵槽を使用しソーキングも行うケニアの伝統的ウォッシュト
品種:SL28、SL34、Ruiru11
栽培面積:763.2ha、400,993本(2010-2011時)
栽培品種:SL28、34、Ruiru11
シェード:グラビレア、ユーカリ、畑の周りに風除けとしてマカダミア
他の生産物:茶、トウモロコシ、バナナ、マカダミア、畜産

スイスウォータープロセス

今年で3シーズン目になるカフェインレスコーヒー。

今回は高い品質と素晴らしいキャラクターを備えたコーヒーを毎年届けてくれるペルーのフェスパ農園をデカフェ処理しました。

今まではドイツで超臨界二酸化炭素でのデカフェ処理を行っておりましたが、今回はスイスウォータープロセスによるデカフェ処理を行いました。

スイスウォーター製法とは、1930年代にスイスで開発された脱カフェイン法のひとつです。

生豆からカフェインを含む水に溶ける成分を抜き出し、その水からカフェインのみを除去し、その他の成分を戻しカフェインを99.9パーセント除去するという方法です。

詳しく知りたい方はYouTubeにてご確認ください。

コーヒーを飲みたいけど夜に飲むと眠れなくなるかたや、処方されているお薬との兼ね合いでコーヒーを控えるように言われているお客様。

妊婦さんや授乳中のお母さんなど、活躍の場を広げるカフェインレスコーヒー。

求められるお客様や利用されるシーンが今後ますます増えていくからこそ、品質や味わいに一切妥協はしたくありません。

日本では欧米のような需要はまだ少ない状況です。品質・価格・鮮度の管理も非常に難しく最も手間暇がかかり市場の狭い分野でもあります。

他の豆と比べると格段に手間かかるし神経使うし喜ぶ人も少ないし。リスクたっぷりで利益も需要も無いので儲からないしと超問題児。

沢山の事をチェレンジさせて頂いており、自分自身も新しいチェレンジを楽しんでおりますが、今後どうなる事やら。

カフェインレスを普段飲まないお客様が大半な訳ですが、機会がございましたらお友達や娘さんの出産のお祝いなどなどご利用頂けましたら幸いです。

お時間いただきますが、ドリップバッグも作成可能です!

カフェインレス準備中

こんにちは。ほろにが従業員のMASTERです。

一時の酷暑も落ち着き、お久しぶりのお客様やご新規さんなどご来店頂いております。

水出しのアイスコーヒーの注文も沢山頂いておりますので、明日の定休日はじっくり時間をかけて焙煎をしていきたいと思います。

そうそう。新しいコーヒーもリリースしなければなりません。人気のコスタリカとペルーのカフェインレスを準備中です。

今回のカフェインレスは、超臨界二酸化炭素方式ではなくてスイスウォータープロセスとなります。

液体二酸化炭素での脱カフェインは、工場の稼働率やコストがかかり過ぎるという理由からか、工場が縮小傾向にあるように思われます。

いくら優れた方法でも、やはりコスパというのはどの世界でも考えなくてはなりません。

ドイツでは2社が撤退し、イタリアでは某カフェメーカーが所有する工場があるようですが、自社の商品加工で手が一杯との情報がありました。

日本にも、超臨界二酸化炭素方式の会社もあるのですが、技術面でまだ問題があるとの事でしたので、今回はウォータープロセスでのカフェインレスです。

使用する豆は、安定して高品質のコーヒーを作り上げるペルーのフェスパ農園になります。

ペルーからカナダまで定温船で運び、水による脱カフェインレス処理を行っています。

随分と手間と暇とコストがかかっておりますが、需用はどうなのでしょうか?

カフェインレスは20年後にはもっと需要は増えるとは思うのですがね。今回は様子見程度の販売です。

Photo:コスタリカ/エル・アルト農園

コスタリカ/エル・アルト農園

コロンビア・トレド

コロンビア_トレド_中煎り
コロンビア_トレド_深煎り

今回ご紹介させて頂く、コロンビア・トレドはノルテ・デ・サンタンデール県のトレド地域(ラバティカ地区も含む)です。

ノルテ・デ・サンタンデール県はコロンビア北部、アンデス地方の北東に位置しベネズエラ国境に接しています。コーヒー栽培の歴史は古く、1800年に始まりました。

ティピカ種をメインに昔ながらの方法で栽培をする農家が多い印象ですが、若い生産者の方は新しい品種の栽培にも意欲的です。

一つの県の中に山岳部・砂漠地帯・台地・丘陵など様々なエリアがあり、河や支流がそこかしこに流れています。

コーヒーの生産は、アンデス山系の一つ、東コルディエラ山脈の斜面で行われており、様々な気候帯があるおかげで、コーヒーの生産には大変適した環境です。

コーヒーノキは半日陰(セミシェード)と日陰の下で栽培されるのが特徴で、バナナやパパイヤの他、天然の木や林の木陰でコーヒーノキを栽培します。

ノルテ・デ・サンタンデール県の大きな味わいの特徴は、南部のコーヒーのような力強いコクや酸でキリっとした味わいというよりは、穏やかな酸味にナッツやチョコレートのような風味が印象的です。

その中でも、トレド地区はマイクロクライメイト(微気候)の影響で、狭い範囲における、その土壌、気候特有の多様な香味を生みだし魅力的な味わいが楽しめます。

YouTubeにノルテ・デ・サンタンデール県の雰囲気が分かるサイトがございましたので、コロンビア・トレドのコーヒーでも飲みながら、コロンビアへの旅行気分を楽しんでみては如何でしょうか。普段よりちょっぴり美味しく感じるかもしれません!

« 2 »