グアテマラ_ラ・メルセー農園

グアテマラ_ラ・メルセー農園グアテマラ_ラ・メルセー農園今回ご紹介させて頂のは、当店で昨年に続き2回目の販売となるメルセー農園です。

大変歴史のある農園で樹齢約100年のコーヒーノキ(ティピカ種)が今も残っており、森林に恵まれた丘陵地にある農園ではコーヒーの木を強い日差しから守る為のシェードツリーとして元々ある松や杉・オークなどが活かされています。

しかし、その歴史に甘んじず環境保全や労働者に対する負担の軽減や安全対策など先進的な取り組みにも積極的に取り組んでいます。

この地域は降水量が少なく水は貴重な資源となるため、再利用を徹底。排水する場合も所有する浄化施設で浄化した後放出。肥料は除去したコーヒーの果肉(パルプ)を主原料として利用するなど、環境にも配慮しています。

また労働者の安全を確保するため、段差や機械の周辺には手すりや柵などをきちんと設置。作業中の労力を軽減させるために傾斜を利用したり、労働者が作業しやすい様な工夫が随所に施されています。

標高1,880-1,970mにある農地は冷涼で乾燥した気候のため、コーヒーにとって非常に厳しい生育環境です。この環境に耐えじっくりと完熟した真っ赤なチェリーは、熟練のピッカーにより丁寧に手摘み精製されます。

一口含むと、柔らかな酸と温州ミカン、キャラメル、チョコレート、ハニーのような滑らかで甘く優しい味わい。非常にバランスの良い味わいでいつまでも心地よい余韻が鼻腔に漂い続けます。

サンタカタリーナ農園(隣県地)のシュッとしたイメージの香味とはまた違うキャラクターの味わいです。マイルドなコーヒーや酸の穏やかなコーヒーがお好きな方は是非一度お試しください!

ホンジュラス_サンファミーヨ

ホンジュラス_サンファミーヨ_中深煎り

南北アメリカ大陸を結ぶ中米のほぼ真ん中に位置するホンジュラス。西はグアテマラ、南西にエルサルバドル、南東はニカラグアに接しており、コーヒーはバナナと並ぶ主要産業のひとつとなっています。

あまり日本では馴染みの無いホンジュラスコーヒーですが、実は中米で最もコーヒー生産量の多い国となります。

サンファニーヨ集落は非常にクオリティの高い豆が栽培される地域でありながらも、インフラの整備されていない山の上にある農地ゆえ、摘み取ったコーヒーチェリーから果肉を取るウェットミル工場までチェリーを運ぶのに時間がかかり、品質が向上しない一因となっていました。

数年前より付き合いのあるサンミゲル集落との取り組みに成功したエクスポーターが、 このサンファニーヨ集落の生産者に働きかけに約20名から始りました。

この取り組みにより、収穫したチェリーを速やかにパルパーで果肉除去し、適切に発酵処理と水洗を行い、ビニールハウス付きのアフリカンベッドでスロードライを施すという基本に忠実な方法でつくられ、初年度からサンファニーヨ地域の恵まれた環境を映し出す素晴らしいウォッシュトコーヒーを生み出しました。

また、コーヒーチェリーの管理、乾燥工程、交通手段、港湾の船積みのための設備などを、一つずつ改善した今回自信をもってご紹介できるようなクオリティに仕上がりました。

非常に甘く柔らかい柑橘系の酸味と、透明感があり滑らかな口当たりにバランスの良い香味。ほのかにハーブや甘いスパイスのようなエキゾチックな風味と、奥行きのある味わいも魅力的です。

生産者:サンファニーヨ集落の農家
所在:インティブカ県マサグアラ市サンファニーヨ地区
収穫期:1月~5月
標高:1,700~2,000m程度
品種:ブルボン、ティピカ
精製:発酵槽を使用したウォッシュト
収穫:赤実をセレクトピッキング
乾燥:棚干し天日乾燥(ベッド乾燥)
輸送:リーファーコンテナ(低温コンテナ)
保管:国内定温倉庫

コスタリカ/エル・アルト農園 SL28

コスタリカ/エル・アルト農園コスタリカ/エル・アルト農園SL28

今回ご紹介いたしますのは、コスタリカで最も高い標高を誇るチリポ山の西側に連なる山脈の山麓に位置するピエドラ地区のエル・アルト農園カバーニャ区画です。

栽培はこの地で高品質コーヒーを牽引するロス・クレストネス・マイクロミル。ケニアの最高品種SL28種をコスタリカの最高の地域で栽培致しました。

深紅色に完熟したチェリーは、ウエットミル(果肉を除去・乾燥工程)・ドライミル(選別・パーチメントを脱殻工程)が行われます。

味わいはケニア特有の力強い果実味とは一味違った風味が味わえ、チリポ山の微気候や土壌、水、空気といろいろなエッセンスが詰め込まれ見事な味わいに仕上がっております。

一口含むと、フローラルできれいな酸と滑らかなコクのバランスが心地よく、赤い果実やみかんのような爽やかな酸にミルクチョコレートのような厚みのある口当たりが楽しめます。

一杯のコーヒーから、農園主グレースさんのコーヒー栽培にかける情熱が窺い知れるような大変素晴らしいコーヒーに仕上がっております。

最近のコスタリカでは果肉を付けたまま乾燥させ特徴を際立たせるハニー仕上げやナチュラルの人気が高まっております。

これはこれでユニークな香味が楽しめますが、最良のエリアで丹念に造り上げられた伝統的な「フーリーウオッシュド精製」はバランスが良く非常に素直な味わいながらも、甘くうっとりするような心地よい余韻が長く楽しめます。

また、深煎りのドン・マジョ フジも同じサン・ホセ州東部チリポ地域ピエドラ地区のコーヒーです。こちらも合わせてお楽しみ下さいませ!

コスタリカ_ドン・マジョ_フジ_深煎り

今回ご紹介させて頂きますのは、コスタリカ・サンホセ州の東端に位置し、最高峰のチリポ山に抱かれる山と森が大部分を占める自然豊かなエリアで栽培されました。

このフジ農地の産みの親インペリオ・ロホが事情により農地を手放し、以前より縁のあったエル・ハルディン農園等を手掛けるボニ―ジャ家がフジを受け継ぎました。

フジは日本最高峰の富士山(標高3,776m)から命名さて、コスタリカ最高峰のチリポ山(標高3,820m)で栽培してます。

もちろん、日本のコーヒー愛好家に楽しんで頂きたいという気持ちで名付けられ、その意思は新オーナーのボニージャ家にもしっかりと受け継がれております。

1,8000-2,000mと超高地でポテンシャルが非常に高い地域であり、数々のコンテストでも輝かしい実績をもつボニージャ家の実力がいかんなく発揮し、半年間ほど放棄されたという農地も見事に復活させ素晴らしい味わいに仕上がりました。

摘み取られた完熟チェローは、隣市タラスにあるドン・マジョマイクロミルにて石抜き・過熟豆の除去、完熟豆の果肉を除去し、ヌメリを綺麗に除去した後、棚干し天日乾燥にて仕上げました。

冷温な気候でじっくりと時間をかけて乾燥した生豆は、パーチメントと言われる殻を脱殻し、粒を揃えるスクリーン選別、比重選別2回、最終検査で手選別仕上げております。

豆を挽いた香りはカカオや甘いスパイス香に包まれます。お湯を注いだ瞬間から広がる花を思わせる芳醇な香り。

バランスが良く、かどの無い上質な苦みと舌に吸い付くような凝縮感。ミルクチョコレートや熟した果物のような密度ある甘さに華やかさを兼ね備えており素晴らしいコーヒーです。

普段は浅めの焙煎で仕上げる事が多いコスタリカですが、久しぶりに深煎りにてご紹介させて頂きます!

コスタリカ・ドンホセ農園 ゲイシャ種 ナチュラル

こんにちは。ほろにが☆パート従業員のMASTERです。

暑さ寒さも彼岸まで。何だかめっきりと秋めいてきましたね。

駆け込みの水出しアイスバッグの注文も沢山頂き、最終焙煎で夏にお別れをした気分です。

さて、そんなしんみりとする時間も無く、ゲイシャ種の最終章リリース開始となりました。

サンプルローストをしてイロイロ楽しませて?苦しまされて?きましたが、何とか最終章迄辿りつけました。

ほぼ予約での販売になってしまい、個数も制限させて頂いたりとご不便をお掛けいたしました。

また、高額な商品にも関わらず沢山のご注文誠にありがとうございました。

最終ゲイシャ種はコスタリカ・ドンホセ農園 ゲイシャ種 ナチュラルとなります。(ご予約者様のみ)

また、ドンホセ農園 ビジャサルチ種 100g780円も同時に販売しておりますので、この機会によろしくお願い致します。

今後もいろいろご紹介したい豆もございますが、なかなかの超高額商品ゆえにどのようにすれば良いのか迷う所です。

一般に販売させて頂いている商品もブラシュアップされてきております。

カッピングをすれば明確に違うのが分かるのですが、ドリップコーヒーでは価格程の明確な差と言うのが出しにくいという事も出てきております。

もちろんコスパ云々というもだけの物ではなく、出きるかどうかも分からないような超高地で過酷な環境の中のチャレンジという夢もあります。コスパや値段だけでは表せません。

このような挑戦を経て高品質なコーヒーが作られるようになるのです。

コーヒー栽培は品種や生産地は成熟気味であり、ここ数年は消費者にも簡単で分かりやすいという観点から発酵処理やウイスキー樽(オーク樽)等で風味を添加したコーヒーも目立ち始めました。

当店ではそのようなコーヒーを否定するつもりは毛頭ございませんが、やはり最高の地でしっかりとしたプロセスによる香味の違いをメインに提供してゆきたいと考えております。

お客様の声としましては、中米系のナチュラル精製、当店としましてはケニアの研究所で作られたSL28、エチオピアとの国境に近い南スーダン共和国のボーマ高原(ピボール行政区)を原産とする野生品種等幾つかチャレンジしたい豆もございます。

コロナ禍で豆の入港が遅れ、コンテナ不足、ブラジルの干ばつでの相場の高止まり等など問題も山積しておりますが、より魅力的なコーヒーをご紹介出来るように頑張りたいと思います。よろしくお願い致します。