ブルータスNo.5

ブルータス

ブルータス

世界的に注目され非常に高評価を受けているイエメン固有の品種イエメニア。この豆の欠点とあえて言えば美味しすぎる事。個性的過ぎる事。そして高額である事です。

今回は特徴的なイエメニア種の風味を十分に楽しみつつ、果実味に洋酒やジャスミンやローズのような複雑でミステリアス。エキゾチックな風味に仕上げました。

ドライフルーツのような甘さにオレンジのような爽やかさと、芳醇でありながらもくど過ぎず伸びのある心地よい余韻が楽しめ、今までのモカブレンドとは一線を画すブレンドをつくりました。

世の中には沢山のモカブレンドがございますが、ここまで贅沢に仕上げた物はそう出会えることはございません。

モカと言えばモカ港のイエメン。モカブレンドと言えばイエメンの豆を使ったブレンド。そんな昭和レトロの味わいを、最先端の豆で仕上げました。

数量限定となります。是非一度お楽しみください。

グアテマラ_サンタバルバラ

今回ご紹介致しますのは、ウエウエテナンゴ県サンタ・バーバラ地区の小規模生産者選抜のコーヒーです。

ウエウエテナンゴ県と言えば、以前ご紹介しましたパカマラ種やゲイシャ種で有名なエル・インヘルト農園や一昨年前に販売してましたエル・ディアマンテ農園など高品質で人気の高いエリアとなります。

今回ご紹介するロットも標高1,800-2,400mと非常に高いエリアで、一般的なコーヒー収穫時期よりも1-2ヶ月も遅れるほど冷涼な環境で育てられます。このゆっくりと時間をかけて熟すため、糖度が非常に高いコーヒーになります。

味わいは華やかで白桃のような甘い香りと、滑らかでクリーミーな口当たりがあります。時間と共に味わいが変化し、上質なチョコレートの様な風味も楽しめます。

同じグアテマラでも柑橘系の爽やかな味わいと力強い味わいのサンタカタリーナ農園とは異なり、産地による香味の違いが楽しめると思います。

このサンタ・バーバラ地区は細かく尾根が走る台地のような山塊エリアに約1600軒の小農家が点在しております。主要言語はマム語(マヤ語族の一系統)。

多くの零細農家は、集買業者に安値で販売せざるを得ない状況が長く続いておりましたが、このコーヒー生産地のポテンシャルの高さに目をつけた輸出業者が、安定的な原料確保と品質向上、生産者とのサスティナブルな関係を目的として「コーヒーケアプロジェクト」を立ち上げました。

このプロジェクトでは、小農家に対しより高品質なコーヒー栽培の為の、栽培や完熟果の収穫、パルピング、発酵終了のタイミング、乾燥方法、設備の清潔維持等細かく指導し、生豆の品質に応じてプレミアムが上乗せで支払われます。

この品質向上のための取り組みがより浸透することで、ポテンシャルがさらにブラッシュアップされてゆき、同エリアの零細農家による持続的なコーヒー生産の維持発展とその生活向上に寄与することになると考えております。

2年ぶりのご紹介となるサンタバルバラ地区の選抜ロット。お見逃しなく!

ファインロースト 深煎り

所在:ウエウエテナンゴ県サンタバルバラ地区
標高:1,800-2,400m
品種:ブルボン種中心
収穫:手摘み・セレクトピッキング
精製:発酵槽を使用した伝統的ウオッシュド精製
乾燥:パティオかナイロンシート上にて。層の厚さを5cm以上にせず、定期的に攪拌
ドライ:グァテマラシティ近郊の輸出業者のミルにて、粗選別→脱殻→風力選別→スクリーン選別→比重選別→電子選別
輸送:リーファーコンテナ
保管:国内定温倉庫

空前のコーヒーブーム

こんにちは。ほろにが☆パート従業員のMASTERです。

皆さんも感じているであろう空前のコーヒーブーム。

「もう終わっちゃったのかなぁ?」

「バカヤロー、まだ始まっちゃいねぇよ」

映画『キッズ・リターン』より

さて、コーヒーの消費量は20年前と比較すると10倍になり、当店の収入も有難いことに10倍に膨れ上がっております。

開店当初は休みなしで働いて夫婦で20万そこそこの収入でしたが、今では週3日も休んでひと月に200万円を越える収入を得ております。

そんなことは全くない。

コーヒーの輸入量なんて20年前からほぼ変わっていない。

「コーヒーが金になる」と思ってビジネスを始めた人は10倍になったかもしれない。

カフェも10倍に増えたかもしれない。自家焙煎も増えた。

ビジネスには広告がつきもので、コーヒーという文字を目にする事も増えたのは事実だ。

だが、コーヒーの輸入量は20年前からほぼ変わっていない。これが全てだ。

輸入量が変わって無いのなら消費量もほぼ変わってないのだ。

変わったのはデカフェの輸入量が5倍くらい増えた事。

逆に輸入したコーヒー生豆を加工してインスタントコーヒーの輸出が非常に好調である。輸出量は3倍になっている。

特にロシア向けインスタントコーヒーなどは好調だ。

中国、台湾、香港へのコーヒー(煎り豆)の輸出も増えている。

伸びているのは、カフェインレスと加工品の輸出でありコーヒーの流行りなんて数値上ではほぼ無いに等しい。

みんなコーヒーが活況だと思っている。

イメージと現実は違う場合が多い。

接客業としては、真実を言って理解できる人か出来ない人かを判断しなければならない。

当然、20年も商売をしていれば、そんなの瞬時にわかる。相手の味覚の能力から経済力までわかる。

味覚が狂っていて自己顕示欲が強い人には、現実を言っても通じない。当然言わないほうが良い(商売的には)

しかし、平気で間違ったことを言って金儲けをするのも違う。

とは言え、客に分らない事を言っても戸惑うだけだ。客を気持ちよくさせるのが商売なのだ。

ま、私の場合は余計な真実を言ってしまって、客のプライドを傷つけてしまう事が多いのですがね。

当然、私も多店舗化かスタッフを抱えたら、金の為に嘘でも客に媚び売り、ご機嫌取り何でもやりますよ。生きてく為に。

ただ、せっかくの自営業ですので自分を殺してまで金儲けをする気は起きないですよね。

自営業万歳。(サラリーマンが務まらなかった僻みを含む)