こんにちは。ほろにが☆パート従業員のMASTERです。
皆さんも感じているであろう空前のコーヒーブーム。
「もう終わっちゃったのかなぁ?」
「バカヤロー、まだ始まっちゃいねぇよ」
映画『キッズ・リターン』より
さて、コーヒーの消費量は20年前と比較すると10倍になり、当店の収入も有難いことに10倍に膨れ上がっております。
開店当初は休みなしで働いて夫婦で20万そこそこの収入でしたが、今では週3日も休んでひと月に200万円を越える収入を得ております。
そんなことは全くない。
コーヒーの輸入量なんて20年前からほぼ変わっていない。
「コーヒーが金になる」と思ってビジネスを始めた人は10倍になったかもしれない。
カフェも10倍に増えたかもしれない。自家焙煎も増えた。
ビジネスには広告がつきもので、コーヒーという文字を目にする事も増えたのは事実だ。
だが、コーヒーの輸入量は20年前からほぼ変わっていない。これが全てだ。
輸入量が変わって無いのなら消費量もほぼ変わってないのだ。
変わったのはデカフェの輸入量が5倍くらい増えた事。
逆に輸入したコーヒー生豆を加工してインスタントコーヒーの輸出が非常に好調である。輸出量は3倍になっている。
特にロシア向けインスタントコーヒーなどは好調だ。
中国、台湾、香港へのコーヒー(煎り豆)の輸出も増えている。
伸びているのは、カフェインレスと加工品の輸出でありコーヒーの流行りなんて数値上ではほぼ無いに等しい。
みんなコーヒーが活況だと思っている。
イメージと現実は違う場合が多い。
接客業としては、真実を言って理解できる人か出来ない人かを判断しなければならない。
当然、20年も商売をしていれば、そんなの瞬時にわかる。相手の味覚の能力から経済力までわかる。
味覚が狂っていて自己顕示欲が強い人には、現実を言っても通じない。当然言わないほうが良い(商売的には)
しかし、平気で間違ったことを言って金儲けをするのも違う。
とは言え、客に分らない事を言っても戸惑うだけだ。客を気持ちよくさせるのが商売なのだ。
ま、私の場合は余計な真実を言ってしまって、客のプライドを傷つけてしまう事が多いのですがね。
当然、私も多店舗化かスタッフを抱えたら、金の為に嘘でも客に媚び売り、ご機嫌取り何でもやりますよ。生きてく為に。
ただ、せっかくの自営業ですので自分を殺してまで金儲けをする気は起きないですよね。
自営業万歳。(サラリーマンが務まらなかった僻みを含む)