お湯を注いだ時の膨らみ-2

こんにちは。ほろにが従業員のMASTERです。前回の日記の続きです。

まず、コーヒーの粉にお湯を注いで膨らまない(膨らみが弱い)ケースはざっくりと下記のようなケースが多いです。

1.鮮度が悪くて炭酸ガスが抜けてしまっている。(古い豆)

2.浅めの焙煎である。

3.鮮度が良い豆だが家にミルが無いので粉で購入した。

4.湿度が高い日にドリップした。

5.冷凍庫から出して少し時間がたち結露してしまった。

6.コーヒーの袋の中に脱酸素剤が入れてある。
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1.の古いコーヒーの場合は、残念ながら美味しいコーヒーは出来ません。浅めの煎りで豆のままで入手したのなら、少しカライリするとやらないよりは良くなる場合があります。意外と知られていませんが、もらった豆が古かったなんて場合には試してみてください。

2.のコーヒーは、どうしてもガスの量が少なくなります。深煎りの方がモクモクと膨らみが大きいです。匂いも強い傾向にあります。が、香りの質はあまり深くない方が良い場合が多いです。

3.の粉で購入した場合は、どうしてもガスが抜けてしまいます。特に浅めの焙煎を粉で購入されると、鮮度は良いのですが膨らみは弱くなる傾向にあります。

4番の湿度が高いと、豆がお湯を抱え込む前に水を吸ってしまうのでなかなか綺麗に膨らみません。手際の良さが必要になりますが、手動のミルの場合は常温に戻してから挽くのも良いと思います。

5番の冷凍庫から出したも物も結露しやすくなりますので、手動のミルの場合は常温に戻してから挽くのが無難かもしれません。電動のミルで手際よくやれば問題は無いと思います。

6.酸化防止の脱酸素剤ですが、コーヒーのガスも吸ってしまいまいます。その為鮮度が良くても膨らみにくいコーヒーになります。保存方法としては優れております。

ハンドドリップコーヒーの場合は、膨らむコーヒーでないとなかなか上手に抽出できません。その為、膨らまないコーヒーはダメだという人が多いのです。じゃぁ、何がどうダメなのか?

1番の場合は、入手先が悪いです。コーヒー豆の入手先を考えたほうが良い結果に繋がると思います。

そして2番~6番ですが、これはブラインドカッピングで評価してみますと、想像以上に良い物も多くあります。膨らまなかったことの先入観と抽出が難しくて上手に淹れられないの2点が主な要因です。
(もちろん、粉で購入するよりも豆で購入し、飲む前にそれなりの性能のミルで挽いた方が理想的なのですが・・・)

「豆が膨らまない」=「鮮度が悪い」=「良くない豆」と考えるのは少しずれております。上手に淹れられてない可能性も十分に考えられるのです。先入観で美味しくないと思っていることも十分あり得ます。

そんなケースが非常に多いので、良質なコーヒーを粉で買うならコーヒーメーカーで淹れれば手軽で間違えありません。と思っていたりします。コーヒープレスで淹れるのもお勧めです。それでもハンドドリップで楽しみたい場合は、やっぱりコーヒーミルとコーヒーポットは最低限揃えたほうが断然楽しくなりますね。

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お湯を注いだ時の膨らみ-1

こんにちは。ほろにが従業員のMASTERです。今回もお客様からのご質問をうけましたので、もしかしたら他のお客様も気になってる方もいらっしゃるのかなと思って書いてみます。

いろんな店でコーヒーを購入しているのですが、時々膨らまない豆をうるお店があるのですが、ドリップ時に膨らまない豆は良くない豆なのですか?

まず、コーヒーの粉にお湯を注いで膨らまない(膨らみが弱い)ケースを上げてみます。

1.鮮度が悪くて炭酸ガスが抜けてしまっている。(古い豆)

2.浅めの焙煎である。

3.鮮度が良い豆だが家にミルが無いので粉で購入した。

4.湿度が高い日にドリップした。

5.冷凍庫から豆を出して結露してしまった。

6.コーヒーの袋の中に脱酸素剤が入れてある。

まぁ、いろいろな原因があるのですが、ざっと思いつくものを書いてみました。

ハンドドリップをしてモクモクと膨れる豆はとっても美味しそうですねよねぇ!膨らんでも美味しいとは限りませんし、膨らまなくても美味しい物もあるのですがその話は次回にしてみます!

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コーヒーメーカー

こんにちは。ほろにが従業員のMASTERです。今回もお客様からのご質問をうけましたので、もしかしたら他のお客様も気になってる方もいらっしゃるのかなと思って書いてみます。

「どんなコーヒーメーカーでもOKって言ってますが本当ですか!?」

理想を言ったらキリがないのですが、手で淹れる技術と人間の味覚能力とかまで考えると、そんなに高価なコーヒーメーカーは必要ないと思います。

器具なんて無くても世界中で楽しまれており、アルコール飲料を除けば世界で最も飲用されている飲料の一つなのですからね。

予算があり、性能は勿論のこと、インテリア的にも素敵なコーヒーメーカーでは、Wilfa(ウィルファ) MOCCA MASTER(モカマスター)なんて素敵です。うちは在庫管理とかめんどうなので、他店又はamazonあたりで探してください。すみません。。。

デバイスタイルも高性能でおしゃれなものが多いですね。味は豆とメッシュとお水の量次第なのですが、最大限に引き出してくれそうな「雰囲気」はあります。これを置くと、当店のような後払い決済の場合は、全国の未払い客が殺到するので絶対に置きたくないです(苦笑)そのくらい人気です。この雰囲気は絶対大切です!

昔の本を読むと、コーヒーの美味しさはコーヒーの素材が7割、煎り方が2割、抽出が1割で決まるとよく言われます。

最近は焙煎の技術も上がって、素材の味を活かす焙煎なんかも研究されておりますので、コーヒーの素材が6割、煎り方が3割、抽出が1割位に考えても良いかもしれません。ただし、この比率は玄人好みのコーヒーであり、これが当てはまる人は余り多くないのも事実です。

一般的な消費者には、素材が2割、焙煎2割、淹れ方2割、雰囲気4割くらいでコーヒーの美味しさが決まると思います。

そうです。世界中のコーヒーのプロだって、先入観や誰かのコメントで自分のジャッジがブレる事があるので、カッピングでは厳密がルールがあるのです。それくらい雰囲気で味わいは違うものなのです。

「私、ブルマンしか飲まないのよ」なんて人は、95パーセントくらい雰囲気重視だったりしますしね。それもそれで、良いのではないかと思います。

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抽出のほんと。

こんにちは。ほろにが従業員のMASTERです。今日はお客様からご質問を頂いたのですが、もしかしたら他のお客様も気になってる方もいらっしゃるのかなと思って書いてみます。

コーヒーの抽出時に予定の抽出量に達したら、雑味が入らないようにまだ液体が落ちている段階で、ドリッパーを外しましょう。って多くのサイトで書いてあるのですが、コーヒーメーカーではどのようにしたら良いのですか!?

鮮度やクオリティーの低い豆で抽出した場合は、最後の液体を入れても入れなくてもコーヒーは不味く出来上がります。

逆に、クオリティーの高い豆で抽出した場合は、最後の液体を入れても入れなくてもコーヒーは美味しく出来上がります。

まぁ、正直申しますと関係ないです。おまじない的に皆さんやっていますが、その工程の差はブラインドで味見をしたら分からない位の違いです。気分の問題です。(天才的な味覚能力を持っている人は当てはまらないかもしれませんが、そんなに多くの天才はいないのでこの場合は除く)

当店も予定の抽出量に達したら、サーバーから外してしまいますが、その理由は早く抽出を終了したいからであって雑味に関してはあまり気にしておりません。

仮に雑味が感じられるのなら、原因はそれ以外の可能性の方が高いと思います。

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コーヒーの淹れ方-透過法

こんにちは。ほろにが従業員のMASTERです。
コーヒーの淹れ方-透過法についてです。

透過法とはコーヒーの粉をお湯が通過することでコーヒー液を得る方式です。
通常のドリップコーヒーはこちらの方法になります。

淹れたかたは皆さん多少異なりますが、最初に蒸らした後に、少しづつお湯を注ぎコーヒーのエキスを抽出する手法です。

文字で書くのはなかなか分かりにくいので、今回はタリーズさん流のハンドドリップをご紹介いたします。はい。他力本願です・・・。

「粉の粗さ」「粉の量」「抽出時間」「コーヒーの液体(抽出したお湯の量)」のバランスがポイントです。

多少「粉の粗さ」や「粉の量」「抽出時間」がずれても、バランスさえ取れていたら「ある程度合格点」が取れますので、どんどんチャレンジしてみましょう!

粉の粗さ:パッと見た粒の大きさよりも微粉により味わいは大きく変化します。見ただけで判断するのは難しく、抽出してお湯の落ちる速度や味を見て判断することになります。大まかにはグラニュー糖とザラメとの間ぐらいです。

粉の量:お好みで良いのですが、1人前で10g~18gが一般的です。勿論、濃いコーヒーがお好きな方は量を多めにしても問題ございません。

抽出量が多くなる場合は抽出時間も長くなる為に、通常よりも濃く抽出されることが多いです。その為に若干粉の量は少なくしてバランスを取ります。

1人分のコーヒーの粉 14g
2人分のコーヒーの粉 24g
3人分のコーヒーの粉 32g
4人分のコーヒーの粉 40g

※お好みにより増減をしてみてください。

抽出時間:一人前のコーヒーを抽出するのに3分位が理想です。(当店で試飲サービスする場合は、お待たせする時間を短くするために粉の使用量を若干多くして短めの時間で抽出をしてます。)

どうでもいい情報

漂泊していない未晒しの茶色いペーパーを崇拝する方もいらっしゃるのですが、あの茶色いコーヒーペーパーは「無漂白」との明記はありますが「無着色」と書いてありません。

漂泊したペーパーは体に悪そうなイメージを持っているかもいらっしゃいますが、商品の表記を信じるのなら漂泊は「酸素漂白」となっています。「塩素」ではなくて「酸素」です。

とは言いましても、6年前のコーヒーのペーパーの偽装では、サトウキビから砂糖を取った後に残る繊維「バガス」の使用を表示しながら実際は使っていなかった。

そもそも、「無漂白」や「みさらし」と表示した商品に実際は漂白パルプが使われていたのですから、消費者も我々小売店も防ぎようがありません。(当店では噂で聞いていたので、茶色い未晒しの販売はしませんでしたが)

コーヒーペーパーのみならず、製紙業界全体は長年偽装に手を染めており、私は全く信用しておりません。信用はしておりませんが、体に特に有害なものが混入しているリスクは非常に低いと思われるので、コーヒーの抽出には漂泊してある白いペーパーでドリップが一番便利と思っております。

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