値上げ要請

こんにちは。ほろにが☆パート従業員のMASTERです。

コーヒーの豆のセレクトに時間がかかり、気が付けば5月の後半に入りました。

ようやく落ち着いてきましたので近況報告でも。

ニュース等でも騒がれておりました宅急便の送料問題ですが、もれなく当店にも値上げ要請がきており交渉最終の所に差し掛かりました。

結論はまぁまぁの値上がりだけど、めんどくさいから送料のコスト上昇分は当店で負担します。今回は。

昨今、値上げ、値上げと騒がれておりますが、中小の企業になればなるほど値上げはコストがかかります。

コスト上昇を企業が負担した割合は60%とデータがあるように、消費者が思っているほど自由に値上げが出来る状況ではありません。

値上げをするのにも告知やパッケージの修正に値上げによる売上の低迷リスク等ございます。

1本100円の大根を20分かけて自動車で買いに行くのか、徒歩5分のスーパーにて110円で購入するのか的な選択です。

1000本の大根が必要なら20分かけても採算が合うかと思いますが、1本の大根なら近所で済ませた方が総合的には安い。

値上げをしたほうが得なのか損なのかは大局をみないと判断ができません。

当店は全国均一の送料形態なので、赤字になる可能性は大いにある。

本来はそんなことがあてはならないが、主軸となるお客様に分かりやすく便利に使って頂けるように枝葉は切り捨てています。

とは言え、離島のお客様もお得意様でありいろいろ配慮してくださり、1配送時に大きな金額のご注文を頂いておりますので大赤字だなぁという事はございません。

大赤字と言っても、最大で送料なんて1,000円か2,000円なので誤差の範囲となります。

コーヒーの生豆の場合は話が変わって、円安に国際相場の高止まり。

加えて生産者は頑張らなくてもそれなりに高く売れるという状況が怠慢となり更なる問題が山積しております。

その中で、なるべく価格が上昇しないように。味わいも昨年以上とはいかなくても同等のレベルを提供するという極めて高度な挑戦をしております。

数年前までは、生豆が高額でも品質は良かった。今年は更に高額である上に品質がイマイチのモノが多い。スポット販売の枝葉が高くて良くない。

金を出せば良い品質が手に入る時代は終わり、金を出しても良いものがなかなか探せない。

そんな中、焙煎を工夫してブレンドを工夫して類まれなるセンスの良さが功をそうして、なんとか当店の主軸の部分が決まってきました。

来週は枝葉の部分を少しずつ増やしていこうと思います。ちょっと高額だけど暮らしに華を。

今回の戦いは本当に厳しかった。それにしてもコロンビアとケニアはこの価格でこの味わいが楽しめるのはなかなか味わえないのでGood jobと思います。

エチオピアも日本に馴染んできたのか、入港直後よりもどんどん香味に奥行きが増してきました。

ほんと、コーヒーって奥が深くて難しいですね。