物流問題

こんにちは。ほろにが☆パート従業員のMASTERです。

季節のブレンドもリニューアルの時期になりました。

テーマに合うような味わいや、使用する豆や在庫の管理など気を遣うブレンディング。

そして今、最も懸念されているのが上海での物流の停滞です。

上海の海上で停滞する船の状況。

上海は中国の貿易の窓口であり、世界の窓口でもあります。

日中のコンテナ内は気温が上がり、日没には気温が下がり海上の湿度もありますので当然結露で酷い状況になるでしょう。

日本に入港する豆もこの中に多く含まれております。結露して水濡れ品も訳アリでひっそり流通もするものも多いでしょう。

良い豆を良い状態で輸入するその対策は何をするのか?

コロナカ禍で2倍になった輸送料。この船に定温コンテナに生豆を入れて穀物に最適な温度で輸送しております。定温コンテナも数倍高くなっております。普通のコーヒー豆の何倍の輸送量がかかると思いますか?

その他にも穀物用のグレインバッグという特殊な袋で梱包や、真空パックされた状態で輸送をしております。

入港された検疫を終えた豆は、穀物用の倉庫の中で年間15℃前後で保存を致しております。当然ですが、穀物用定温倉庫に保管されるコーヒー豆なんて輸入量のなかで極わずかです。

美味しさを提供するためには大きな費用が発生いたします。

20年かかりコーヒーの輸送に最も理想的な形で提供出来るようになり、20年前と比べると驚くほどコーヒーは美味しくなりました。

販売している豆が高いか安いかは価格で判断されますが、美味しさには種も仕掛けもございます。

超贅沢品でありますが、当店の売れ行きとしましては高額商品の方が人気ありますので、高いなぁと思いながらも今まで以上の美味しさを目指しております。安くて美味しい豆も今はほぼありませんが。

今後の円安でコーヒーを始め多くの輸入品が値上げされると思います。

そして海上の様子をみると品質は大きく下がるでしょう。

高ければ美味しいとは限りませんが、美味しい物を作るためには見えない所にもコストがかかります。

当然、無駄なコストを省くことも重要ですがね。