俺の浅煎り

一般的に「浅煎り」と言うのは「中煎り」よりも浅い焙煎のコーヒーです。

無理やりシリーズ化して販売している「俺の浅煎り」シリーズも、中煎りよりも浅い焙煎で煎り上げております。

中煎りは約190℃で煎り止めし、浅煎りの場合はそれよりも低い温度の186℃±1で仕上げるようにしております。

そもそも、この商品は「浅煎りだから酸味があるでしょ!」とか、言うような浅い考えで販売している訳ではございません。(最初はそれで良いのですが)

浅煎りブームだから始まったのかな!?なんて浅い考えの人やチャラチャラした意識の高い人向けのチープな商品でもございません。

ターゲット層は、コーヒー好きでより理解したいと思う上位5%対してのガチ商品です。

「無知の知」すなわち、自分が知らないことを自覚し、自分の知識の限界を認識することで、新たな知識を共に学ぼうという取り組みです。

当然、私も社長も成長するために開店当初から行っているチャレンジで、同じような価値観を共有する人が増えたら、コーヒーってもっと面白くなると考えたからです。

コーヒーの生産国を始め世界全体での温暖化による影響や、政治混乱など大きな課題。

今後、より良いコーヒーを安定して提供出来るような取り組み、未来にたいしてのアプローチが目的であります。

「俺の浅煎り」シリーズは、バキバキなトップスペシャルティのコーヒーのみを採用する事はありません。

5年後10年後に美味しいコーヒーが届けられるようにするためのプロセスが垣間見られる企画です。

コスタリカやホンジュラス、ペルーが驚くほど美味しくなった。もう、やれることは随分とやった。

驚くほど美味しくなったのに、その変化に美味しさに気が付く消費者はあまりに少ない。

これは消費者の味覚能力の低さに知識不足にブラシュアップの為の多くの活動などの告知不足も問題がある。

特にネットでの販売では伝えきれてないのが実情です。

ちなみに味覚能力が低いのは半数です。運動や歌やダンス、工作や視力や聴力が弱いのと一緒で誰しもが得意不得意があり完璧な人はいないのです。

何分、味覚は小さなころから大人になるまでに数値化されて無いので、自分の味覚能力の低さに気が付かない場合が多いのです。

悪い人ではないので幸せになって欲しい。

残念ながら私にはバカ舌を直す薬は持ち合わせておりませんが、良いコーヒーを提案するする事は可能です。要望を出す前に提案を聞いてみましょう。

今後いつまでも新潟県魚沼産コシヒカリが一番美味しいとは限りません。

お米はコシヒカリじゃないとダメですか!?そんな時代じゃ無くなる時が迫っているかもしれません。

昔飲んだコロンビアは、今も変わらず美味しいかも知れません。しかし、今後も美味しいとは限りません。

もしかしたら変化しているかもしれません。いやもう変化をしているのです。気が付かないでしょうが、手遅れになりますよ。

変化を嫌う人も一定数おりますが、自分も変化をしないといけないかも知れません。

変化する準備は出来ていますか?変化する必要が無い年齢でしょうか?

変化する必要が無い年齢でも、変化をすることを妨害することはせずに暖かく見守りましょう。

美味しいコーヒーを提供するのに大きな励みになるのはお客様の声です。その取り組みを一緒に楽しむのが「俺の浅煎り」なのです。